しろくまの宝箱

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展望と魅力のない百名山⁈@恵那山 2017.5.4

2017年5月4日、恵那山に行ってきました。今年の百名山巡りの第1弾です。

恵那山(標高:2,191m)

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長野県阿智村岐阜県中津川市にまたがる中央アルプス最南端の山です。この地で生まれ育った島崎藤村の著書「夜明け前」にも登場しています。

山頂は樹木で覆われており、展望が全くないことで有名です。その展望のなさゆえ、相方に「百名山巡りの100番目に登ればいい」とまで言わしめた山です。

今回、登頂すれば百名山制覇か?と言われればそんなことはなく、この時期に金銭的にも技術的にも行ける山が「恵那山しかなかった」というのが前倒しになった最大の理由です。

 

行程

恵那山を日帰りで制覇するために最短の時間・距離で行ける「広河原ルート」を使用します。2001年に開通した新しい登山道です。ただし、このルート、裏を返せばそれだけ急登ということになります。

広河原ルートの最新情報を得るために、平日(5月1日)に阿智村役場へ問い合わせてみました。その結果は下記の通り。
・駐車場、および登山口までの林道に通行不可の場所はなし
・駐車場は20台、さらに昨年10台分増設したので連休でも満車の心配はない
・駐車場にはトイレ(洋式:簡易水洗)あり
・山の上部は雪が残っているので冬山装備を持参のこと


5月3日の夕方に神奈川を出発しました。高速道路は未明から大渋滞、ワイドショーでその様子を見ていたので道中を心配していましたが、夜には解消していてすんなりと車中泊地「ヘブンスそのはら」の駐車場に到着しました。新しい車で初めての車中泊です。

起床後、身支度をととのえてから広河原ルートの駐車場に向かいます。ここからだと約15分で到着できます。
駐車場に着いてみると、村役場の情報と反して朝6時には20台分のスペースは満車となっていて、増設されたスペースに停めることになりました。(その後も続々と車がやってきたようで、下山時には路肩にも多数駐車してありました。役場の担当者の認識は少し違っているようです。)

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駐車場を出発して、本谷川沿いの林道を30分ほど歩くと広河原ルートの登山口に到着します。丸木橋を使って対岸に渡ると初っ端から急登です。全長約3kmのルート上には300mごとに案内板が設置され、進捗の目安として1/10、2/10、3/10…と記されています。この急登が5/10地点まで続きます。

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急登が一段落すると次は残雪がルート上を覆いはじめます。先人が通った踏み跡を使えばアイゼン不要で登れます。ただし下りはアイゼン必須です。

 振り返れば雄大な南アルプス中央アルプスの山並みを見渡すことができます。もう少し標高があがれば御嶽山も見えてきます。

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南アルプス

 

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中央アルプス

 

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御嶽山

 

山頂からの展望が悪いことはわかっているので、わずかなビュースポットも逃さないようにアンテナを張り巡らせます。

山頂が近づいてくると山肌は一面の雪。5月に入ったとはいえ、2,000m超のエリアではまだ雪山です。思うような歩幅では進めずに少し手こずりましたが何とか山頂へ到着。

事前の情報通り、山頂は木々に囲まれて全く展望はありません。「展望台」と呼ばれるものはあるものの、登っても「展望」がないのでただの「台」と呼んだほうが良いでしょう。三角点は雪の下でしょうか、確認できませんでした。

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ご存知の方が多いと思いますが、恵那山には山頂(2,190.8m)とは別に最高地点(2,191m)があります。広河原ルートからだと山頂を通り過ぎて避難小屋まで下り、少し登り返した位置にあります。ただし、この場所ははっきりとした目印がなく、ネットで調べても諸説あってわかりません。そのためGPS受信機で位置をおおよそ特定し、周囲を見渡しても高い所がない場所を今回の山行の最高地点としました。

昼食は避難小屋まで戻ってとりました。本日のメニューは、恒例となった「豚汁うどん」とそのバリエーションメニューの「牛カルビクッパうどん」です。材料と少量のお湯を鍋に入れて煮込み、粉末のつゆのもとで味を調えて、温玉を入れれば完成です。失敗することもなく、アツアツのウマウマで冷えた体も温まります。難点は材料が重いこと。材料を全部かついできてくれた相方に感謝です。

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避難小屋裏手の岩場に登ると南アルプスが一望できます。聖岳のうしろに富士山の山頂が少しだけ顔を出してくれました。

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避難小屋でアイゼン(6本)を装着して下山します。太陽が高く昇って雪が緩んできましたが、アイゼンは十分に効いています。ルートを逆から見てみると、登りで何気なく歩いていた雪の上も、少しコースを外れた所は雪庇になっていました。調子にのって踏み跡のないところを歩いていたら…と考えるとゾッとします。

5/10地点の手前でアイゼンを外し、軽くなった足で一気に下山します。それにしても1区間300mがやけに長く感じます。膝も痛み始めましたが何とか無事に登山口へ到着。ドロドロに汚れたアイゼンは河原で洗っておきました。

帰りの林道には、行くときには無かった落石(約40cm)が砕けて道の真ん中に…。「落石注意」の看板は単なる脅しではないようです。いつ落ちてきても対処できるように用心が必要だと改めて思い知らされました。

 

まとめ

「恵那山は展望のない山」、「面白味のない山」といった口コミもありますが、実際に登った感想としては「口コミよりも遥かにいい山だった」といったところでしょうか。派手さはありませんが、登る人それぞれにいろいろな楽しみ方が出来ると思います。きっと地元の人には大切にされている山でしょう。
神奈川からは少し距離があるのでそう何度も訪れることはできませんが、いつか別の時期、別のルートで登ってみてもいいかなと思わせてくれる山歩きでした。

タイトルのように「恵那山は展望や魅力がない山か?」と問われれば、私はきっとこう答えるでしょう、「否(いな→えな→恵那)」と…。(冷汗)

車中泊

ヘブンスそのはら駐車場(24時間開放、トイレ未確認)
車で数分下った場所にきれいな公衆トイレあり(花桃の里の隣)

 

ルート上のトイレ

広河原ルート駐車場
恵那山山頂小屋(避難小屋)のそば

 

バッチ

ー広河原ルートには有人小屋がないため購入できず。
車での帰路、「湯ったりーな昼神」で購入。

 

 

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開始日時 2017/05/04 06:11:38 終了日時 2017/05/04 14:30:50
水平距離 12.63km 沿面距離 13.31km
経過時間 8時間19分12秒 移動時間 5時間58分02秒
全体平均速度 1.60km/h 移動平均速度 2.23km/h
最高速度 10.13km/h 昇降量合計 2292m
総上昇量 1142m 総下降量 1150m
最高高度 2198m 最低高度 1100m


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恵那山(日本百名山:40座目)