読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

しろくまの宝箱

このブログでは、登山やカメラのこと、それらにまつわる買い物などを主に書いていきます。

北沢峠から楽チン登山!?@甲斐駒ヶ岳 2016.08.20

 2016年8月19~20日に仙丈ケ岳甲斐駒ケ岳に行ってきました。

前日の仙丈ヶ岳登頂の様子や北沢峠へのアクセスは、こちらの記事を参照ください。

甲斐駒ヶ岳(2,967 m)

南アルプス国立公園内の赤石山脈南アルプス)北端の山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる山です。全国各地に「駒ヶ岳」を冠する山はたくさんありますが、その中ではこの甲斐駒ヶ岳が最高峰です。

向かいにある仙丈ケ岳が「女性的な山容」と言われるのに対し、甲斐駒ケ岳は「男性的な山容」と対比されます。

山頂直下は花崗岩で覆われていて、夏でも白い山肌が特徴的です。

山頂から尾白川渓谷へ続く黒戸尾根は、日本三大急登の1つです。

f:id:wondertrek:20160904014142j:plain

参考(北岳登頂時に撮影:2015年)

行程 

北沢峠から甲斐駒ヶ岳への登頂ルートは、双児山を経由する「稜線ルート」と、仙水峠を経由する仙水峠ルートがあります。後者はCTが20分ほど短かったのでこちらを選びました。まぁ黒戸尾根を登ることに比べたら、どちらも楽チン登山のはずです。

仙水峠ルートの登山口は、小屋奥の橋を渡るとあります。仙水小屋までは、川沿いの緩やかな道を進んで行きます(仙水小屋では、宿泊者以外トイレをお借りすることができませんのでご注意を)。

f:id:wondertrek:20160904002931j:plain

仙水小屋を過ぎて少し進むと、足元がガレ場に変わります。仙水峠までは、ずっとこんな道が続きます。

正面から昇る朝日が眩しすぎて、サングラスがまったく役に立ちません(このときは、山頂からの絶景が約束されたと思い込んでました…)。

仙水峠まで登ると摩利支天がよく見えます。その上空では、どんよりとした雲が猛烈な勢いで流れていくのもよく見えます。

f:id:wondertrek:20160904003142j:plain

ここから駒津峰までは、急登の樹林帯を進みます。標高差は500m弱、CT1時間半です。長衛小屋から仙水峠まで1時間かけて標高差270mを登ったので、かなりの傾斜ですね…。

駒津峰は山頂には広いスペースがあり、目の前には甲斐駒の山容がそびえ立っています。多くの人が休憩をとって、直前の急登の疲れを癒やしています。小雨が降り始めたのは、このころです。

f:id:wondertrek:20160904003241j:plain

駒津峰を出ると下りの尾根道になります。狭くてすれ違いが困難です。急斜面がいくつもあり、雨で滑ります。今回の山旅では駒津峰までの急登よりも、この尾根道を通過するのが一番つらかったです。

六万石と呼ばれる巨石群を過ぎると、いよいよ山頂へ向けて登り返すことになります。足元は花崗岩が細かく砕けて、白い砂浜のようになっています。晴天ならさらさらした砂に足をとられそうですが、適度に湿っているせいかそのようなことはありませんでした。

しかし、段々とガスが濃くなってきて前も足元も真っ白で、ルートを探すのが困難になってきました。おそらく山頂までは数十分、ここまで来て天候悪化で撤退するのは後悔が残ります。少しでもコンディションの良いうちにと、力を振り絞って登りました。そして山頂に着くと同時に土砂降りの雨に…。カメラも水浸し、レンズは水滴まみれで瀕死状態です。写真を撮るのもそこそこに、岩陰でレインウェアを着込んですぐ下山開始です。山頂の様子や景色を楽しむといった余裕もありません。まぁ、これでも登頂成功には違いないですからね。

f:id:wondertrek:20160904003324j:plain

こんな天気でも後続の方々は、「雲が流れるのでは?」と希望を持って登ってこられます。これも甲斐駒ヶ岳の男気に惚れてしまったが故ですかね。

道を譲ったりしてたら、コースタイムを大幅にオーバーしてしまいました。

ここからはカメラが使えなくなったので、Text onlyで…。

駒津峰への登り返しは結構しんどい

足元が滑るのではないか?と不安でしたが、意外と大丈夫でした。それより登っても、登っても駒津峰に辿り着きません。往路でかなりの標高差を下っていたんですね。体力の配分に注意が必要です。

間に合うか?!出発時刻は13:30

駒津峰では、おやつを食べて小休止。広河原行き13時半発のバスに間に合うか計算します。これを逃すと次のバスは16時なので、時間調整に困りそう。

計算によると、残り時間は「コースタイム+1時間」。テント撤収を考えるとギリギリの時間。

覚悟を決めて、ここからは無心で下ります。各区間をほぼ定刻で通過し、12時20分に長衛小屋に到着できました。

※バスの時刻は、行先・時期・曜日によって異なります。

 雨天のテント撤収、そしてゴミ袋へ…

テン場に着いてからは、本当に無我夢中で荷物を片付けました。ザックへの「パッキング」なんてものではなく、ただ押し込むだけ。当然濡れたテントなど収まるわけもありません。テントをゴミ袋に押し込んで、ゴミ捨てに行くかのように手に持って運びます(カメラもこのゴミ袋に投げ込んだのは内緒)。バス停まで15分、そこからはずっと車移動という立地がなせる技ですね。

その甲斐あってか、北沢峠バス停には発車5分前になんとか到着、窓口で切符を購入できました。バスに乗り込む前に、着ていたレインウェアを脱いでゴミ袋に詰めたのは言うまでもありません。

広河原でタクシーに乗り換えて、無事に芦安駐車場に到着しました。

同乗された方、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

冷えた体を温めに温泉へ

お風呂は駐車場を下ったところにある「金山沢温泉」で汗を流します。洗い場の数が少ないのですが、時間帯が早いこともあり、混雑も無く快適でした。

金山沢温泉 — 南アルプス市WEBサイト

夕食はお決まりの「小作」

夕食は「ほうとう小作 竜王玉川店」で食べました。南アルプスにくると、なぜかほうとうが食べたくなります。でも、「あずきほうとう」は勘弁です…。

感想

帰宅後、GPSのログで累積標高を見たところ、塔ノ岳(大倉尾根)登頂に匹敵するものでした。頭の中で「黒戸尾根じゃない=楽チン」という図式を勝手に描いてしまったことに反省です。

また、今回はアタックザックで登頂したのですが、防水対策をしていなかったせいで中身が水浸しに…。家に戻ってから乾かすのが大変でした。でもカメラ(OLYMPUS OM-D E-M5 Mark2)は、長時間の水浸し状態でも、浸水せずに無事生還しました。高い買い物でしたが、このカメラを選んで正解でした。

甲斐駒ヶ岳仙丈ヶ岳も絶好のコンディションで登頂できませんでしたので、またいつか再訪しないといけませんね。そのときは「黒戸尾根IN、北沢峠OUT」のコースを検討してみようかな?今回よりも悶絶した記録を残すかもしれませんが…。

参考データ

f:id:wondertrek:20160904010546j:plain

f:id:wondertrek:20160906122128j:plain

f:id:wondertrek:20160904003551j:plain

 甲斐駒ヶ岳日本百名山:37座目)