しろくまの宝箱

このブログでは、登山やカメラのこと、それらにまつわる買い物などを主に書いていきます。

料理とおもてなしの山小屋:船窪小屋@七倉岳 2016.09.25〜26

2016年9月25~26日に、七倉岳にある船窪小屋へ行ってきました。

今シーズンは週末になると雨が降ることが多く、なかなか山旅に行くことができません。この週末も鹿島槍ヶ岳を目指す予定でしたが、2日目の登頂予定日が雨予報に変わってしまったので諦めることにしました。せっかく遠出するのに、ガスで真っ白な山頂はいやですからね。

山頂に行かなくても楽しめる場所がないかと考えを巡らせていると、以前から気になっていた船窪小屋が候補にあがったのです。

船窪小屋

北アルプス・七倉岳(2,509m)の稜線に建つ、ランプと囲炉裏の山小屋です。食事が大変美味しいことでも有名です。

「山のお父さん・お母さん」と親しまれるオーナー夫妻が常駐しています。2人を慕って多くの人がボランティアとして、小屋の運営や登山道整備に協力されています。

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船窪小屋

 

鈴木みきさんの著書「あれを食べに、この山に行ってきました」でも紹介されています。

行程

前泊日

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中央道・長野道をひた走り、20時過ぎに安曇野ICをおりて国道147号沿いのデニーズで夕食をとりました。大町方面に向かうと店数が少なくなります。このエリアのコンビニで明日の朝食と昼食の食料を調達します。

七倉山荘前に着いたのは23時過ぎ。土曜から入山している人が多いようで、駐車場の8割方が埋まっていました。夜空には星が瞬いていて、明日の晴れが期待できそう。ここで車中泊をします。

 

1日目

七倉山荘前を出発、ゲートを通過すると橋を渡ります。橋から見上げる稜線あたりに、小屋や山頂があります。(山頂付近の稜線からこの山荘や駐車場が見えます。)トンネルを入ってすぐ右が、船窪新道への登山口です。

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川沿いの道を5分ほど進むと、左に折れて急登が始まります。しばらくすると「1/10」と書かれた看板が現れます。これは標高差140mごと置かれています。「2/10」…「5/10」…と必死にクリアしていくけれども、登っても登っても同じ景色が続くので心が折れそうです。

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「6/10」からは「鼻付き八丁」と呼ばれる、はしごが連続する地点。一気に標高をかせぎたい所ですが、序盤に頑張りすぎたせいか体が重い…。

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鼻付き八丁を抜けると空が見え始めます。木々の間から槍ヶ岳が見えました。スタート地点では緑でまぶしかった木々の葉も、赤や黄に色づき始めています。思ってもいなかった光景が広がり、妙に嬉しかったです。

「天狗の庭」に到着すると、槍ヶ岳まで続く裏銀座が一望できます。眼下に見えるのは高瀬ダムでしょうか?この高瀬ダムから日本三大急登の1つの「ブナ立尾根」を経て、裏銀座に続く縦走路へ出ます。

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早朝に比べると雲が多くなってきたけど、まだまだ大丈夫。山頂からの展望は期待できそうです。

「10/10」に到着。ここが船窪新道の終点です。急登も終わって、ホッと一安心。

 ほどなくして船窪小屋に到着。写真で見た通りに、タルチョ(チベット仏教圏で用いられる5色の旗)で飾り付けてあります。早々に暖かいお茶のおもてなしを受けました。疲れ切った体に染み渡るようです。

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昼食後、散歩を兼ねて水場へ寄ってから七倉岳へ向かうことにしました。

小屋に水道はないので、基本的に自分で調達する必要があります。小屋では500mlで100円で販売しています。(要容器持参)

水場までは30分弱、標高差120mほどを下ります。ザレ場の凄い場所から染み出ています。ここの水、とても美味しいらしいです。(貧乏舌の私には、違いが判らない…)

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水場から登り返し、七倉岳への分岐まで戻ります。山頂まではここから10分程度で到着です。

 山頂からは、船窪岳から烏帽子岳に続く稜線がよく見えます。北側を向けば、針ノ木岳、その向こうの立山剣岳がそびえ立っています。さて小屋に帰りますか。

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船窪小屋には電気がきていません。発電機もないので、夜の照明はランプです。おとうさんが1つ1つ丁寧に点灯して周ります。点灯した瞬間は、暖かな光に包まれてホッとします。

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小屋の夕食は16時半~17時ごろに始まります。出来合いの食材を使用せず、一品一品が手作り。疲れた体でも食べられる優しい味です。今回の山旅は、この食事を目当てにやってきたのです。標高2500mでこのような料理が食べれるなんて、とても贅沢なことですね。

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この日の献立:山菜(アザミ・ヤマニンジン)と野菜の天ぷら、ジャガイモの生春巻き、おかあさん自家製の蕗味噌がのった豆腐、煮物、マリネ、ご飯(白馬産の紫米入り)、味噌汁、クロマメノキの実とルバーブのデザート

19時からは囲炉裏端に集まってのお茶会。宿泊者が多い時は開催されないようなのでラッキーでした。ネパールティーを飲みながら、小屋とおとうさん・おかあさんの歴史をまとめたビデオを鑑賞します。そのあとは、宿泊者各自の自己紹介と今回船窪小屋へ来たエピソードに耳を傾けます。テントで過ごす夜もいいけれど、こんな交流がある小屋の夜もいいものですね。

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20時に消灯で、布団の中で明日に備えます。

 

2日目

朝食は5時半から。私の山旅はいつも時間に追われているので、小屋でゆっくり朝食を食べたことがありませんでした。朝から旅館のような朝食で、エネルギー満タンです。 

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外の様子は薄曇りで、天気予報ではこれから雨みたい。もう少し小屋でゆっくりしていたかったけど、雨天で木の根が多い急な登山道を下るのは怖いので、雨が降り出す前にできるだけ進んでおくことにしました。前回の甲斐駒ケ岳では、雨に濡れたカメラのメンテナンスが大変だったので、今回はあらかじめザックに収納し、写真撮影はあきらめました。

小屋の外に出ると、おとうさん・おかあさんが出発する登山者を、鐘を鳴らして見送ってくれています。私たちも、感謝と健康を願う気持ちを2人にお伝えして、6時半に下山を開始しました。

雨は降っていなくても、樹林帯に入ると足元は濡れています。ときより現れるはしごや木の橋から足を滑らせないように慎重に下って行きます。木の根に所々足をとられてヒヤッとしたけど、春に訪れた武尊山の根の張りかたのほうが困難な感じ。それを経験していたからか、今回は思いのほか手間取りませんでした。

工程の半分も過ぎないうちにひざ痛が発生しスピードが大幅ダウンしたものの、何とかゴールの七倉山荘まで到着。それまで雨は降らず、助かりました。

 

車に荷物を置いて、七倉山荘の日帰り温泉で汗を流しました。山荘の建物は完成して間もないようで、とてもきれいで快適です。浴場は洗い場が5人分程度の広さですが、平日の午前中ということもありほぼ貸切でした。

露天風呂につかっていたら、雨がいつの間にか本降りになってました。小屋をのんびりと出発していたら、雨の洗礼を受けていたでしょう。

中部山岳国立公園 源泉一軒宿 七倉温泉 七倉山荘

※売店入口わきの券売機で、日帰り温泉のチケットを購入(650円)

まとめ

有給休暇と遠征費を使って、百名山を登頂できなかったのは正直残念でした。でも山頂を目指さない山旅も、たまにはいいモノです。

お父さん・お母さんも高齢なので、いつまで小屋で待っていてもらえるかわかりません。2人がいらっしゃるうちに訪問できたのが良かったです。

下山間際にお母さんから頂いたお言葉を守っていきたいと思います。

 

アクセス(七倉山荘駐車場)

    • 長野自動車道 安曇野ICより約60分
    • 50台程度駐車可
    • 駐車場隣の登山指導所の裏に、きれいな公衆トイレあり(水洗)
    • トイレの水道は飲用不可

 

GPSログデータ

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山めし礼讃:げんさんの山めしセミナーに行ってきた@2016.09.10

“げんさん”による山めしセミナー「簡単、おいしい、山歩きが楽しくなる山ごはん」に行ってきました。参考になるお話を本人から直接聞けて、山めしを味見できて、サプライズもあって充実した1日となりました。受講料3,700円は少し高いかな?と思ってましたが、終わってみれば大満足でした。

げんさんとは

げんさんは、ブログ「山めし礼賛」の管理人さんです。山とお酒をこよなく愛する、登山カテゴリーのカリスマブロガーのひとりです。この方の手にかかれば、どこでも手に入る食材が極上の一皿に生まれ変わります。
最近ではNHK-BSプレミアムの「にっぽんトレッキング100」というテレビ番組で、「ビールにあう山めしおつまみミニコーナー」を担当されていました。
そんなげんさんは、私が尊敬する登山家(兼料理人?)の一人です。

会いにいってみよう

「げんさんが作った料理をいつか食べたい!」というのが、私の夢の一つでした。山に行ったときは本人がいないか周囲を探します。しかし、そう簡単にお会いできるものではありません。お会いできたとしても「食べさせてください!」とは言い出せないでしょう…。

そんな中、山めしセミナーを開催するとブログでの告知がありました。しかも、げんさんによる調理実演と試食付きです。「鴨がネギを背負ってやってきた!」とはまさにこのこと、すぐさま申込みしました。(受講料が3700円だったので、少しだけ悩んだのは内緒です…。)開催は2か月以上先なので、待ち遠しかったです。

そしてご対面!

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9月上旬、台風の影響があって雨の日が続いていました。でもセミナー当日は、多少の雲があるものの見事な晴れ。貴重な山日和になぜか横浜・桜木町駅に降り立ちました。会場はランドマークプラザにある「NHK文化センター横浜ランドマーク」です。

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開場前に施設内のトイレをお借りしたら、準備中のげんさんにバッタリ!でもここは、はやる気持ちを抑え、気づかないフリをして通り過ぎました。
一番乗りで会場に入ると、そこにはトレードマークの青いシャツを着たげんさんが!すぐに著書の「山めしおつまみ」にサインをいただき、記念写真をお願いしてしまいました!

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セミナー開始

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定刻になると、プロジェクターを使ってのプレゼン形式で講座が始まりました。
主なトピックは、こんな感じでした。

  • 登山を始めたきっかけ
  • 山めしを始めたきっかけ
  • 四季に応じた山の楽しみ方
  • 冬山登頂時の動画上映(アクションカム撮影)
  • 山めしレシピの紹介
  • 愛用の調理道具や調味料の紹介

食材発掘時やレシピを考えるときの苦労話、番組収録時の裏話などを交えて講座を進めてくださりました。

※紹介いただいたレシピの詳細は、ブログや書籍でも確認できます。

山でお酒をおいしく飲むための料理

これがげんさんの山めしのコンセプトです。
山めしで使う食材は「入手しやすい、軽い、日持ちする」を基準に選定されています。これに「水を無駄にしない、後片付けが楽、食材を調理器具や食器する」などの経験にもとづく「知恵」、そして「彩り」や「遊び心」をプラスして、げんさん流の山めしレシピを完成させているようです。

 

お待ちかねの調理実演と試食

今日のメニューは、以下の2品です。

いかくんサラダ
マッシュルームのアヒージョ

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実演が始まった時点で、残り時間は30分、試食する時間が確保できるのか気になってしまいます…。また、今回は屋内のためIHヒーターでの調理です。しかも普段の10倍以上の分量なので、火加減に苦戦されていました。そこは百戦錬磨のげんさん、解説をしながら手早く調理を進めていき、あっという間に2品を仕上げてしまいました。

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でも、なにか物足りないものが……と思っていた所、げんさんからのサプライズ、よく冷えたビールの差し入れがありました!これで名実ともに“げんさんの山めし”が完成です。
げんさんの音頭で乾杯し、試食タイムがスタート!

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いかくんサラダは、厚めに切ったきゅうりとセロリのシャキシャキ感が心地よく、燻製香とセロリの香りが混然となって絶妙な風味です。マヨネーズの濃厚さと、京一味の刺激がたまりません。

アヒージョも、缶詰のマッシュルームをパスタソース(ペペロンチーノ)とコンソメ顆粒で煮込んだものとは思えないような芳醇な香りと食感です。別に用意してくださったフランスパンで、残ったソースもペロリです。

普段の食事では350ml缶ビール半分程度を飲むのがやっとの私ですが、げんさんの山めしは試食しただけで軽く1本飲み干してしまいました。
どちらのレシピに共通して言えるのは、単に辛い・味が濃いというわけではなく、“ビールによく合う味”なのです。ビールの味を知り尽くしている、げんさんならではのレシピでした。


試食中はげんさんへの質問タイムもありました。料理のことや、プライベートのこと、オフレコの話など盛りだくさん。げんさん愛用の調理器具の展示もありました(というか勝手に並べたのですが…)。

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気が付けば終了時刻を20分も過ぎていました。ここで講座は終了です。(このあと30分もすれば、別のセミナーが始まります。アルコール、ニンニク、いかくんの臭いが換気できたのか気になるところ…。)

げんさんが打ち上げに参加!

受講生の1人が、有志メンバーの打ち上げにげんさんをお誘いしたところ、快諾してくださりました。まさかげんさんとお酒が飲める機会ができるとは、全く予期していませんでした。これは2度とないと思い、私も参加させていただくことにしました。

会場は桜木町駅からすぐの野毛エリアで、受講生の行きつけのお店を3件ほど回りました。
お酒の席では、げんさんの武勇伝はもちろんのこと、受講生の体験談を聞いたり情報交換を行ったりしました。あっという間に3時間が過ぎ、げんさんを桜木町駅までお見送りして解散しました。
げんさんは野毛で飲まれたことがほとんどなく、満足されていたようです。

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お世話になったお店はこちら

 

まとめ

今回のセミナーの受講者は、長年のファン、最近テレビで知った人、実際に山小屋でお会いしたことがある人、山登りを始めたばかりの人と多種多様でした。でも参加された方全員、満足されていたように思えます。げんさんの山と料理とお酒に対する情熱が伝わったのでしょう。
当然、私は大満足です。今回教えていただいた内容を活かして、山めし作りに精進したいと思います。また、サインしていただいた本と、いただいた名刺は宝物にします。

心残りとしては、おなじみの準備体操「ヒンズースクワット」をお願いしそびれましたが、次回お会いできたときのお楽しみにします。

北沢峠から楽チン登山!?@甲斐駒ヶ岳 2016.08.20

 2016年8月19~20日に仙丈ケ岳甲斐駒ケ岳に行ってきました。

前日の仙丈ヶ岳登頂の様子や北沢峠へのアクセスは、こちらの記事を参照ください。

甲斐駒ヶ岳(2,967 m)

南アルプス国立公園内の赤石山脈南アルプス)北端の山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる山です。全国各地に「駒ヶ岳」を冠する山はたくさんありますが、その中ではこの甲斐駒ヶ岳が最高峰です。

向かいにある仙丈ケ岳が「女性的な山容」と言われるのに対し、甲斐駒ケ岳は「男性的な山容」と対比されます。

山頂直下は花崗岩で覆われていて、夏でも白い山肌が特徴的です。

山頂から尾白川渓谷へ続く黒戸尾根は、日本三大急登の1つです。

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参考(北岳登頂時に撮影:2015年)

行程 

北沢峠から甲斐駒ヶ岳への登頂ルートは、双児山を経由する「稜線ルート」と、仙水峠を経由する仙水峠ルートがあります。後者はCTが20分ほど短かったのでこちらを選びました。まぁ黒戸尾根を登ることに比べたら、どちらも楽チン登山のはずです。

仙水峠ルートの登山口は、小屋奥の橋を渡るとあります。仙水小屋までは、川沿いの緩やかな道を進んで行きます(仙水小屋では、宿泊者以外トイレをお借りすることができませんのでご注意を)。

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仙水小屋を過ぎて少し進むと、足元がガレ場に変わります。仙水峠までは、ずっとこんな道が続きます。

正面から昇る朝日が眩しすぎて、サングラスがまったく役に立ちません(このときは、山頂からの絶景が約束されたと思い込んでました…)。

仙水峠まで登ると摩利支天がよく見えます。その上空では、どんよりとした雲が猛烈な勢いで流れていくのもよく見えます。

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ここから駒津峰までは、急登の樹林帯を進みます。標高差は500m弱、CT1時間半です。長衛小屋から仙水峠まで1時間かけて標高差270mを登ったので、かなりの傾斜ですね…。

駒津峰は山頂には広いスペースがあり、目の前には甲斐駒の山容がそびえ立っています。多くの人が休憩をとって、直前の急登の疲れを癒やしています。小雨が降り始めたのは、このころです。

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駒津峰を出ると下りの尾根道になります。狭くてすれ違いが困難です。急斜面がいくつもあり、雨で滑ります。今回の山旅では駒津峰までの急登よりも、この尾根道を通過するのが一番つらかったです。

六万石と呼ばれる巨石群を過ぎると、いよいよ山頂へ向けて登り返すことになります。足元は花崗岩が細かく砕けて、白い砂浜のようになっています。晴天ならさらさらした砂に足をとられそうですが、適度に湿っているせいかそのようなことはありませんでした。

しかし、段々とガスが濃くなってきて前も足元も真っ白で、ルートを探すのが困難になってきました。おそらく山頂までは数十分、ここまで来て天候悪化で撤退するのは後悔が残ります。少しでもコンディションの良いうちにと、力を振り絞って登りました。そして山頂に着くと同時に土砂降りの雨に…。カメラも水浸し、レンズは水滴まみれで瀕死状態です。写真を撮るのもそこそこに、岩陰でレインウェアを着込んですぐ下山開始です。山頂の様子や景色を楽しむといった余裕もありません。まぁ、これでも登頂成功には違いないですからね。

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こんな天気でも後続の方々は、「雲が流れるのでは?」と希望を持って登ってこられます。これも甲斐駒ヶ岳の男気に惚れてしまったが故ですかね。

道を譲ったりしてたら、コースタイムを大幅にオーバーしてしまいました。

ここからはカメラが使えなくなったので、Text onlyで…。

駒津峰への登り返しは結構しんどい

足元が滑るのではないか?と不安でしたが、意外と大丈夫でした。それより登っても、登っても駒津峰に辿り着きません。往路でかなりの標高差を下っていたんですね。体力の配分に注意が必要です。

間に合うか?!出発時刻は13:30

駒津峰では、おやつを食べて小休止。広河原行き13時半発のバスに間に合うか計算します。これを逃すと次のバスは16時なので、時間調整に困りそう。

計算によると、残り時間は「コースタイム+1時間」。テント撤収を考えるとギリギリの時間。

覚悟を決めて、ここからは無心で下ります。各区間をほぼ定刻で通過し、12時20分に長衛小屋に到着できました。

※バスの時刻は、行先・時期・曜日によって異なります。

 雨天のテント撤収、そしてゴミ袋へ…

テン場に着いてからは、本当に無我夢中で荷物を片付けました。ザックへの「パッキング」なんてものではなく、ただ押し込むだけ。当然濡れたテントなど収まるわけもありません。テントをゴミ袋に押し込んで、ゴミ捨てに行くかのように手に持って運びます(カメラもこのゴミ袋に投げ込んだのは内緒)。バス停まで15分、そこからはずっと車移動という立地がなせる技ですね。

その甲斐あってか、北沢峠バス停には発車5分前になんとか到着、窓口で切符を購入できました。バスに乗り込む前に、着ていたレインウェアを脱いでゴミ袋に詰めたのは言うまでもありません。

広河原でタクシーに乗り換えて、無事に芦安駐車場に到着しました。

同乗された方、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

冷えた体を温めに温泉へ

お風呂は駐車場を下ったところにある「金山沢温泉」で汗を流します。洗い場の数が少ないのですが、時間帯が早いこともあり、混雑も無く快適でした。

金山沢温泉 — 南アルプス市WEBサイト

夕食はお決まりの「小作」

夕食は「ほうとう小作 竜王玉川店」で食べました。南アルプスにくると、なぜかほうとうが食べたくなります。でも、「あずきほうとう」は勘弁です…。

感想

帰宅後、GPSのログで累積標高を見たところ、塔ノ岳(大倉尾根)登頂に匹敵するものでした。頭の中で「黒戸尾根じゃない=楽チン」という図式を勝手に描いてしまったことに反省です。

また、今回はアタックザックで登頂したのですが、防水対策をしていなかったせいで中身が水浸しに…。家に戻ってから乾かすのが大変でした。でもカメラ(OLYMPUS OM-D E-M5 Mark2)は、長時間の水浸し状態でも、浸水せずに無事生還しました。高い買い物でしたが、このカメラを選んで正解でした。

甲斐駒ヶ岳仙丈ヶ岳も絶好のコンディションで登頂できませんでしたので、またいつか再訪しないといけませんね。そのときは「黒戸尾根IN、北沢峠OUT」のコースを検討してみようかな?今回よりも悶絶した記録を残すかもしれませんが…。

GPSログデータ

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 甲斐駒ヶ岳日本百名山:37座目)

 

「南アルプスの女王」はご機嫌ななめ⁈@仙丈ヶ岳 2016.08.19

2016年8月19~20日に仙丈ケ岳甲斐駒ケ岳に行ってきました。

北沢峠にベースキャンプを設営すると、1回の遠征で2座登頂できて、とても効率がいいスポットです。

1日目は仙丈ケ岳に向かいました。

仙丈ケ岳(標高:3,033m)

山梨県南アルプス市と長野県伊那市にまたがる南アルプス北部の山で、日本百名山の1つに数えられています。女性的な山容から「南アルプスの女王」とも称されています。

北沢峠へのアクセス(東京方面から)

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芦安駐車場(甲府昭和ICから約30分)

  • 夜叉神峠ゲートからマイカー規制となるので、ここでバス・タクシーに乗り換え
  • 市営駐車場は坂の上から順に第1~第8まで。(道路上の立て看板通りに進むと、第1駐車場付近に出る)
  • お勧めは第3駐車場。バス・タクシー乗り場や公衆トイレが近い。(第4~第8は坂のかなり下にあり、乗り場まで登ってくるのに一苦労)
  • 公衆トイレは、立派な小屋の中に仮設トイレが男女とも数台ずつ設置(臭いはきつめ…。手洗い用の水道あり)

芦安-広河原(所要時間:芦安-夜叉神峠 約15分、夜叉神峠-広河原 約40分)

  • タクシーはバスと比べて70円ほど高いが、荷物をひざ上に載せる必要がないので快適
  • 朝一番のタクシーに乗るため、4時頃から乗り場に列ができている(この日で20人ほど)
  • 乗り場に着いたらザックを列に置いて順番をキープ。トイレ等はそのあとでOK。
  • タクシーは5時前に出発し、夜叉神峠のゲートが開く5時半まで停車して待機。公衆トイレあり(水洗)。

芦安-北沢峠(所要時間:約25分)

  • 広河原でバスに乗り換え(タクシーはなし)
  • ここでも車を降りたらバス停へ直行し、ザックを置いて順番をキープ
  • 乗車券はビジターセンター入口の右にある窓口で購入(窓口は6時半ごろ営業開始)
  • トイレはビジターセンター内にあり(手洗い場はなし)
  • バス停の少し先に仮設トイレが並んでいるが、使えるかは不明
  • 出発時刻近くになるとバスがやってきて、満席になると順次出発
  • 立ち乗りは基本的に無さそうだが、途中の野呂川出合バス停で乗り込む場合、空席が無ければ乗車口付近で立つことになっていた

行程

バスに揺られて北沢峠に着いたら、テン場がある「長衛小屋」へ向かいます。平日の朝イチということもあり、一等地を確保できました。

登山口は小屋を出て、バス通りと合流したところにあります。歩き始めて3分位のところに北岳が良く見えるスポットがあるようですが、この日は厚い雲に覆われて、残念ながら全く見えませんでした。

登山道はよく整備されていて、危険と思えるところはありません。
標高差約100mごとに〇合目の看板が出てきますので、休憩の目安になると思います。
5合目の大滝の頭は、復路で合流するポイントになります。

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6合目を過ぎると樹林帯を抜け、視界が明るく開けます。
仙丈ケ岳のあたりまで来ると、ときより青空が見えることがありました。
最盛期を過ぎてしまったようですが、所々に癒しを与えてくれる花があります。

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山頂に到着しても、白い雲は晴れることはありませんでした。昨年登頂した北岳間ノ岳を見ることができず残念です。でも、眼下に広がる雄大なカールを眺めるだけでも登った価値はあったと思います。今度は女王様のご機嫌が良いときに訪れるとしましょう。

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山頂はそれほど広くもなくありません。団体さんが到着したこともあって、1時間ほど下った所にある「馬の背ヒュッテ」で昼食をとることにしました。天候が崩れないうちに下山開始です。夏山の午後は天気が急変しやすいですからね。

下山ルートの途中にある「仙丈小屋」では、バッチを購入しました。

実はこの時くらいから急に気分が悪くなり、足が前に進まなくなってしまいました。

重い足を交互に動かしながら、何とか馬の背ヒュッテまで下りてきました。あまり食欲もなかったのですが、景気付けにコーラを購入して飲み干し、手持ちのパンを少し齧ると何とか歩く元気が出てきました。

馬の背ヒュッテを少し下ると分岐に出ます。山と高原地図で比較するととコースタイムはどちらも同じ、ただし一方は「樹林の急坂」とあります。かかる時間が同じならわざわざ急坂を選ぶこともありませんので、藪沢小屋を経由して、登るときに通過した大滝の頭(5合目)に戻ることにしました。

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 ほどなくして雨粒がポツリポツリと落ちてきました。4合目に着くころには本降りとなって、レインウェアを着込むことになりました。この後は写真を撮ることもなく、雷雨にならないことを祈りながら一目散に下って、何とか無事にテン場へ到着しました。テントの数も増えていますが、まだ設営スペースに余裕がありますね。

雨が降り続くと夕食の用意が大変と思っていましたが、間もなく雨もあがってホッと一安心。濡れてしまったウェア類は着干しをして、少しでも乾かすようにします。(予備のウェア一式ありますが、こちらは就寝時に着たかったので。)

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夕食は相方が用意してくれました。腹ペコの体にしみわたる美味しさでした。テント泊時の食事はこだわりたいのですが、その反面、荷物が重くなるので難しいところです。

食後、翌日の準備をしたら、疲れと日頃の睡眠不足のせいもあり、いつの間にか寝ていました。

追伸:
夕食後、酔われた男性がテン場で転倒して、大怪我をされたようです。
応急処置が行われて、呼び寄せた救急車(到着まで2時間程度)で搬送されました。
せっかくの山旅が台無しにならないよう、お酒はほどほどにしておきましょう。

翌日の甲斐駒ケ岳の記録は、こちらの記事を参照ください。

参考データ

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仙丈ヶ岳日本百名山:36座目)

 

 

もう一つのホタカへ@武尊山 2016.06.11

2016年6月11日に上州武尊山に行ってきました。

北アルプスの「穂高岳」は登山をしない方にも知名度がありますが、群馬県の「武尊山」は読み方すら危うい感じです。

このエリアには、3週間前に谷川岳登頂のために訪れています。

wondertrek.hatenablog.com

 

当初は雲取山荘でテン泊でもするかな?と考えていたのですが、天候が崩れると予想して日帰りできる百名山に変更しました。(予想はハズレでしたが…)


武尊山にはいくつもの登山ルートがあるのですが、今回は武尊神社からのコースにしました。

水上インターを降り、ルート上のセブンイレブンで食料を調達、車中泊地の裏見ノ滝の駐車場へ到着です。(水洗トイレ完備!)

翌朝、車を林道終点の駐車場へ移動させます。これで往復1時間程度の短縮になります。
林道は車1台分の幅しかなく、すれ違える場所も少ないです。5:30時点で、あと10台ほど停められそうでした。

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登山道は明瞭で、ルートをはずすことはないと思います。避難小屋手前まではガシガシと登って、標高を稼ぎました。時より見える剣ヶ峰がテンションを高めてくれます。

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避難小屋を過ぎると、「なだらかな登り、時々下り」がしばらく続きます。この後の鎖場のために息を整えます。

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山と高原地図では、鎖場は危険マークになっていて4ヶ所あり、高低差もそこそこあります。ですが、いずれも足がしっかりと掛けられるので安心感があります。

鎖場を過ぎると山頂が見えてきます。力を振り絞ってラストスパート!

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広い山頂からは360°の大パノラマ!周囲の山々がよく見えます。特に目の前に伸びる剣ヶ峰への稜線が素晴らしい!

この後、剣ヶ峰へ行くことになるのですが、これが大変…。
山頂からいったん下るのですが、傾斜が急で薄い石が積み重なった崩れやすいガレ場で、尻もちや石を落とさないようにするのにとても気を使った…(汗)

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剣ヶ峰山頂は座って休憩するのが困難なくらい狭いです。写真を撮って早々に撤収します。振り返ると、先ほどまでいた武尊山が正面にそびえます。下り始めるともう見えないので、ここでしっかりと目に焼き付けておきましょう。

剣ヶ峰からの下りも、落差があって木の根がウジャウジャで足場が容易に確保できず、おまけに少しぬかるんでいてとても滑りやすい。こんな道が延々と続いて、膝痛も大爆発して中々前に進めない。写真を撮る余裕も全く無い状態。中間地点の水場が本当に遠かったです…。

水場は冷たい風が吹き抜けていて、疲れを癒やしてくれます。ここで15分ほどおにぎり休憩。相方が持ってきてくれた冷え冷えの「オールフリー」が身体に染みわたります! 

水場を過ぎれば、あとはほとんど緩やかな下りなので楽ちん。あっという間(といっても40分弱ですが…)にゴールの駐車場です。

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 帰りの林道でも対向車に合うこともなく、裏見ノ滝の駐車場に到着。武尊神社を参拝しました。

バッチは帰路にある「水上宝台樹やすらぎの森キャンプ場」の売店で購入しました。1種類しかないのが残念でしたが…。

まだ14時過ぎでしたが、そのまま関越道に乗ったので渋滞には巻き込まれず、早い時間帯に自宅へ帰ることができました。

 

 武尊山はあまり調べたことがなく、独特な形をした山頂標のイメージしかありませんでした。きっと山自体も地味なんだろうと勝手に思い込んでいました。

でも、実際に訪れてみると山々を結ぶ各稜線が美しいこと!四方からのびている登山道も征服欲を高めてくれます。すぐには無理かもしれませんが、また別ルートで訪れてみたいです。

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武尊山日本百名山:31座目)

雨の週末は…@酔来軒 2016.06.05

先週末の日曜日、午前中は雨予報…。山に行くのはやめて、B級グルメを求めていざ横浜へ。

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数年前から知ってはいたのだけど、中々足が向かなかった阪東橋「酔来軒」に行ってきました。

通された席は座敷で、ちゃぶ台?が置かれて昭和な感じ(笑)
 
酔来軒の名物は、その名の通り「酔来丼」。チャーシュー、メンマ、もやし、半熟の目玉焼きというシンプルなトッピングのおかげで、400円と大変リーズナブル。セットメニューの「小ワンタン」も200円で付けることができて、さらにお得です。
 
特製のタレを掛け、ビビンバのように混ぜて食します。
各食材と「真似でき無さそうで、真似できてしまいそうなタレ」のハーモニーが絶妙です。
 
ネギチャーシューは、チャーシューたっぷりで、ネギの辛みと相まってビールのお供に最適。
 
プチトマト入りの肉団子(600円)は、噛みしめると果汁が飛び出すので要注意!
 
お店の外観通りの昔ながらの中華屋さん。奇をてらわない安定した味を楽しめました。
次に行ったときは、裏メニューの「スペシャル酔来丼」をオーダーしてみようかな〜?(メニュー表のどこかに書いてあります。)
 

 

日本三大急登「西黒尾根」を行く@谷川岳 2016.05.21

2016年5月21日、日本百名山の1つ「谷川岳」に行ってきました。

西黒尾根をスタート地点とし、山頂を踏んだ後、天神平へ向かいロープウェイを使って下山するルートです。

谷川岳の西黒尾根は、「日本三大急登」の一つに数えられています。ちなみに残りの2つは、北アルプス烏帽子岳「ブナ立尾根」、南アルプス甲斐駒ヶ岳「黒戸尾根」です。

 

仕事を定時で切り上げ、18時新宿駅発のロマンスカーに乗って一目散に帰宅、22時海老名駅の待ち合わせに向けて準備です。食事にシャワー、パッキングととても慌ただしい時間が流れます。

海老名から水上ICまでの道のりは、圏央道・関越道を使用します。圏央道の開通で、群馬・栃木が本当に近くなりました。 f:id:wondertrek:20160525231112j:plain

 

1時ごろ車中泊地の谷川岳ロープウェイ立体駐車場に到着。24時間開放されている1階に車を停め、夜明けまで仮眠をとります。(夜中に入庫した車は、出庫時に清算するシステム)

 

朝4時30分起床、身支度を整えて5時40分に駐車場を出発です。

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登山口は、ゲートを通過して舗装路を5分ほど歩いた所にあります。さすが三大急登、しょっぱなから風格があるたたずまいです。

勾配がきつい道が続くので汗が猛烈に噴き出してきますが、風が少し強いくらい吹いていたので心地よかったです。

名物の「ベンチの木」は、その気になれば4人くらいは座れそうでしょうか?

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1400mを超えると視界を遮る木々がなくなり、岩場が始まります。急な鎖場やツルツルに磨かれたような岩もあり、気を抜くと滑落しそうです。

目の前にはトマノ耳・オキノ耳がそびえ立ち、振り返ると白毛門や朝日岳が広がり、否が応でもテンションが上があがります。反面、あそこまで登るのかという思うと少しうんざりします…(苦笑)

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「ラクダの背」に到着。その場にいるとわかりませんが、少し登ってから振り返るとその理由がよくわかります。

ここから山頂まではCTで1時間20分。まだまだ岩場が続きます。山頂が見えてからが本当に長いです。

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肩の小屋手前には短いながらも雪が残っています。アイゼンは不要ですが、慎重に足跡をたどります。

「肩の小屋」に到着。登山口を出発して唯一のトイレがここにあります。

とりあえず山頂を目指すので、今はスルーして先へ進みます。

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CT通りの約4時間で「トマノ耳」に到着。山頂はあまり広くなく、混雑していたのでスルーして、さらに先のオキノ耳を目指します。それにしても、万太郎山へ続く稜線が素晴らしいです。

15分程度で「オキノ耳」に到着。こちらも写真撮影する人でにぎわっていました。

私達も記念撮影を行い、山頂より少し先の広まったところでおにぎり休憩をとりました。

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休憩後、トマノ耳へ引き返して記念撮影。ま、オキノ耳とそれほど風景は変わりませんね…。

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肩の小屋まで下り、下山の準備をします。

小屋の中に入ってバッチを購入し、小屋番さんから小屋の情報や谷川岳の見どころを教えていただきました。ちなみにこの日の予約状況は、12名(定員:32名)とのこと。

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小屋を出て天神平のロープウェイ駅を目指すとすぐに残雪に遭遇します。直線距離では100mもないのですが、お昼を過ぎて気温が高く、踏み跡も溶けはじめていてとても滑りやすいです。ここでもアイゼンは使いませんでしたが、ストックを突き刺して慎重に下りました。

残雪地帯をクリアすると、雪解け水が大量に登山道へ流れ込んでおり、小川の中を進むような感じになります。靴が防水でないとかなり冷たい思いをするでしょう。

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この後は、「天狗の留まり場」、「熊穴沢避難小屋」を通過すると尾根道から外れて、木道のトラバース道になります。ここにはイワカガミ等の花が群生していたり、登りに使用した西黒尾根が良く見えたりして、最後まで飽きることはありません。

そうこうするうちに、天神平ロープウェイ駅に到着です。レストハウスでソフトクリームを食べて一服しました。

ここから土合口のロープウェイ駅までは13分程度。あっという間に標高差600mほどを下ってしまいます。文明の力は偉大ですね。

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谷川岳ベースプラザでは、お土産や地元の野菜を買うことができます。また、日帰り温泉の情報や割引券もあるので、要チェックです。(肩の小屋でバッチを買い逃しても、ここで買えます。)

 

下山後は、あらかじめ決めていた「谷川温泉 湯テルメ谷川 〔日帰り温泉〕」で汗を流しました。すいている時間帯だったので、露天風呂でのんびりすることができました。

 

夕飯を水上駅前で食べるつもりで向かってみると、営業時間中だというのに閉じたシャッターばかり。週末だというのに寂しい限りです。赤城山に上った際に食べ逃した群馬名物「おきりこみ」を食べたかったのに…。

このエリアで飲食店を探すのが難しそうだったので、このまま関越道に乗り上里SAで食事をしました。渋滞に遭遇することもなく、スムーズに帰宅できました。

 

谷川岳」はロープウェイで行くハイキング的な山というイメージでしたが、今回の山行で見方が全く変わりました。「谷川岳」単体で捉えてしまってはダメですね。「谷川連峰」という広大なフィールドは、登頂後も次なる目標を与えてくれます。眼前に広がっていた山々を縦走するような旅をいつかしてみたいものです。

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ブナ立尾根:「西黒尾根ががやられたようだな…」

黒戸尾根:「ククク…奴は3大急登の中でも最弱…」

 

谷川岳日本百名山:30座目)